バンコクにはゴーゴーバーという日本ではありえない光景の広がるナイトスポットがあるという事で有名だが、タイ(バンコク)にはこの他にも日本ではありえない物が存在する。
それが今回紹介する超大型の廃墟ビル。サトーン・ユニーク・タワー(Sathorn Unique)である。
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バンコクの最大級の幽霊廃墟ビルへGO!
えなねこは高架鉄道BTSサパーンタクシン駅(Saphan Taksin)へやってきた。このBTSサパーンタクシン駅はバンコクのチャオプラヤ川を渡る事ができる水上バス(船)の乗り換え駅として我々観光客を含む多くの人が利用する駅である。
しかし、えなねこは水上バス(船)に乗りに来た訳ではない。
この廃墟ビルを登りに来たのだ!
写真手前のペプシコーラの広告が飾られているビル。このビルは廃墟となっていてタイでは心霊スポットとして有名になっています。
ビルの高さは185mの49階建て。この超ド級の廃墟ビルの噂を聞きつけたのはファラン(西洋人)が早かった。
西洋人(外人さん)の事をタイではファランと呼ぶ)
ファラン
この前バンコクに旅行に行ったら超巨大な廃墟ビルがあったんだ。
ファラン一同
なにそれ!マジ最高にCOOLだぜ!登るしかないでしょ!
サトーン・ユニーク・タワーはゴーストタワーとしてファランの間で空前の大ヒットとなり、このビルを登るためだけにバンコクを訪れるまで知名度と人気は上昇していった。
えなねこはBTSサパーンタクシン駅を降り廃墟ビル。サトーン・ユニーク・タワーが見える方角へと歩いていく。
立ちはだかる2mの壁
歩く事、5分。サトーン廃墟ビルに到着。ビルの周りはアルミ板の壁で覆われていて外部からの侵入対策がされていた。
ビルの周りをぐるっと一周したが、しっかりと2m弱のアルミ壁で侵入経路がしっかりとブロックされている。
サトーン・ユニーク・タワーを囲むアルミ壁には侵入を試みる者への警告文が貼られていた。
見せしめとしてファランのYouTuberの一人を正式に裁判で起訴したという事が写真つきで書かれている。
このアルミ壁の一角には食堂レストランがあり、店の中を覗くと、廃墟ビルの敷地内に入れる事に気付いた。
店の亭主に中に入れてくれ。とお願いしても愛想悪く首を横に振り断られる。えなねこは食堂の中から見える廃墟ビルの入り口を指を咥えながら、しばらく眺めていた。
するとファランの団体が同じように食堂の中を覗き、亭主に通らせてくれと交渉していたが、えなねこが断られたのと同じように愛想悪く首を横に振り断られていた。
そして、またすぐに違うファランカップルが食堂の亭主に交渉し断られる。5分もしない間に自分含め3組が廃墟ビルの入り口を求め利用もしない食堂にやってくる。
愛想悪く断る理由がよくわかり申し訳ない気持ちになった。毎日にように同じ質問と交渉をされる事にうんざりしているのだろう。
やはり廃墟ビルに立ち入れそうな場所はこの狭い路地の場所が一番の候補。ファランたちは壁をよじ登ろうとトライするが突破は困難を要した。
えなねこは路地にあるこの扉に目をつけていた。南京錠でロックされた扉の奥からラジオから発せられたような音楽が聞こえる。
そしてドアの隙間からドアの反対側に人影がいるのを確認できた。えなねこは、すかさず扉をノックした。

すると黄色のポロシャツの着て目が完全にイっちゃってるおじさんが現れ入場料100Bバーツだと手をかざしてきた。
お前誰だよwと思ったがここは素直に100Bバーツ支払い中へと入った。
うっしゃぁぁぁああ!
侵入ではなく100Bバーツで入場許可をえなねこは世界観点でも超ド級クラスの廃墟ビルの中の散策を開始した。
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サトーン廃墟ビルの中から先ほど入り口を求めて徘徊していた路地を見渡すことができた。(上の写真右下オレンジ)
神殿やばし!エレベターが通る空洞があったり、地下階に通じる穴が地面に現れたりと、足元に注意を払わないと落下してやばい事になる。
廃墟という謎の魅力に圧倒される。散策中も目がイっちゃてる黄色のおじさんが襲ってこないか常に警戒をし散策をする。
いよいよ上の階段へと登る。南国タイの灼熱の気候。最上階の49階へ到達するには1時間は要する事になるだろう。
あらかじめセブンイレブンでペットボトルの水2本と、最上階へ着いた時に景色を見ながら食べるためのポテトチップスを購入していた。
階段を昇ると!

ぐぬぬぬっ!
なんと階段の途中にガチガチにロックされた鉄の扉が現れ、上の階への侵入が不可能な状態になっていた。
目がイっちゃってる黄色のジジイに鍵を開けろと催促するが、俺は鍵を持っていない。と呂律が回っていなくて聞き取りにくいタイ語だが、黄色のジジイはそう言ったのだ。
誰か侵入できた者がいないのかビルを目視でチェックする。20分ほど眺めて人がいないか隈無くチェックしたが人影はなく誰も上の階へは侵入できていないようであった。
ちきしょう!舐め腐りやがって。このビルの頂上に登りたい願望はどうしてくれよう。
えなねこはサトーン・ユニーク・タワー廃墟ビルの隣にある高層ビルを目指していた。
この隣にあるのはシロッコタワー(Sirocco Tower)と呼ばれ高さは約250mほどある。とりあえずこの屋上に出れないものかと確認しにタワーの中へと入りエレベータに乗った。
エレベーターのいっちゃん高い階のボタン(38階)をプッシュ!高層ビルに備え付けられているエレベーターの割にはショボくガタガタいいながら高速で上へと昇っていく。
恐怖感マジ半端ない。定期点検しっかりしてるのか疑わしい。
38階に到着。
ホテルなのか住居なのか不明だが商業施設というわけではないので怒られないか不安になりながらも屋上へと目指す。
非常階段を見つけ上へと昇る階段を発見!開放的な屋上に出れる期待は高まる。
36階から階段を昇る。この階段はどこまで続くのか。
ぜぇ。ぜぇ。
やべぇ。この階段。無限に上に昇れるではないか!いつになったら最上階になるのか。非常階段のあの独特な洞窟のような作り。永遠と続く階段。そして周りには誰もいない環境。
えなねこは、ズボンをいつ下ろそうかとソワソワし始めていた。
そんなリーチな状態の時についに階段の終わりが現れた。結局36階から50階まで階段で登り汗だくになっていた。
この扉の向こう側はどうなっているのだろうか。屋上ではないにしろワクワク感が込み上げてくる。

ガタッ。ガタッ。ガタッ。
ロックがされていて扉を開ける事ができなかった。
解散ッ!
えなねこは昇ってきた階段を降り汗だくになりながら地上へと戻った。サトーン廃墟ビルの館内の様子をYouTube動画にしています。
このビルが廃墟になった理由
この廃墟ビルの名前はサトーン・ユニーク・タワー(Sathorn Unique Tower)。タイの首都バンコクに現在でも取り壊されることなくそびえ立っている。地上49階建て。高さ185m。
このビルは1990年に着工し、約600ユニットを誇る高級コンドミアム(高級マンション)として完成するはずだった。しかし1997年に発生した「アジア通貨危機」の影響で工事は中断してしまう。

現在でもこのタワーはバンコクの中心地に放置されている。そのためタイの現地若者の間で心霊スポット、肝試しとして館内を探索し屋上を目指すようになった。さらに西洋人(ファラン)たちにもこの大型の廃墟ビルが噂となり有名YouTuberなどが侵入し見せしめとしてこのビルの所有者から正式に裁判で訴えられるということが起こった。
それ以来このビルの侵入経路は鉄の扉で覆われ侵入できなくなっている。しかし命がけで壁にロープをはって廃墟ビルによじ登り侵入する者まで現れたが真似できる侵入方法ではないので現在は侵入不可になったと考えてよい。
2014年12月5日には、この廃墟ビル「サトーン・ユニークタワー」の43階で、首を〇っ○、アボーン!しているスウェーデン国籍の男性(ゾンビ状態)が発見された。
YouTube動画
サトーン・ユニーク・タワー廃墟の場所・詳細
BTS・MRT路線図
バンコク最大の廃墟ビル、サトーン・ユニーク・タワー(Sathorn Unique Tower)の最寄駅は高架鉄道BTSサパーンタクシン駅(Saphan Taksin)です。
ソイカウボーイやターミナル21デパートのあるアソーク駅から向かう場合はサイアム駅でBTSシーロム線に乗り換える必要があります。
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