バンコクには高架鉄道BTSや地下鉄MRTなどの先進的な電車が走りバンコクの移動手段として必須な存在である。
バンコクには他にも超レトロなTHE東南アジアの電車「タイ国鉄」が走っている。遅延、事故はあたり前で時間通りに目的地に行けることは不可能。タイ国内を長距離移動する手段としてはミニバンなどの乗り合いバスで移動するのがタイ人の中でも一般的でありタイ国鉄を使っての移動は最も非効率な手段となる。
そのため好んでこのタイ国鉄を利用しない限りは乗る機会はないが、鉄道から見える異国の景色。子供の物売りがいたりと日本の日常とは、かけ離れた経験をすることができる。移動手段としてはうんこレベルであるが、タイ国鉄を経験してみる事は、超がつくほどオススメできるので乗り方を紹介します。より素敵な旅の思い出を作ることができるでしょう。
[the_ad id=”13198″]タイ国鉄バンコク駅(ファランポーン)
ファランポーン駅は地下鉄MRTの終点駅と同じ名前の駅があります。タイ国鉄ファランポーン駅と地下鉄ファランポーン駅がある。
そしてタイ国鉄のファランポーン駅はバンコク駅とも呼ばれる。さらにタイ人の間ではクルンテープ駅(กรุงเทพฯ)とも呼ばれている。ここから先は統一してバンコク駅という呼び方で説明していきます。
タイ国鉄乗車の手順
タイ国鉄に乗車するまでの流れは切符を買って電車に乗車する。たったのこれだけの行程だが、ここは異国の国タイランド。現地タイ人にとってはタイ国鉄に乗ることなんて、うんこするのと同等レベルで簡単な事だが我々日本人にはルールーや言葉の壁があり簡単とは言えない。
行程その1、時刻表MAPを手にいれる。

まずはタイ国鉄の時刻表を手に入れる。これはファランポーン駅の正面入り口のど真ん中にインフォメーションカウンターがあり英語が堪能なタイっ子が案内してくれる。
この場所に行くと次までの電車の時刻を口頭で教えてもらう事ができ、無料でタイ国鉄の時刻表マップを貰うことができる。
タイっ子「あなた行き先は?」
えなねこ「アユタヤ遺跡のある場所まで行きたいのだが。」
タイっ子「それなら、11:20分発の電車で行けるわ。アユタヤ駅で降りるのよ。この時刻表マップを持って行くといいわ。」
テレレーン♪

タイ国鉄はタイ全土にレールが敷かれ、その方角(鉄道ライン)によって鉄道マップの色は異なる。今回はアユタヤ行きなので青色のNorth Lineのマップをタイっ子から受け取った。このタイ国鉄時刻表マップは旅の超重要アイテムとなるので大切に保存しておこう。
行程その2、切符をタイっ子から購入せよ!
バンコク駅構内にタイ国鉄の切符販売窓口がどでかく存在している。アヘ顔して歩いてないかぎりは見逃す事はない。チケットを購入する時は先ほど案内所でタイっ子から教えてもらった11:20分の時刻のチケットを購入すれば良い。簡単である。
しかし、ここでは思わぬトラップが待ち構えている。それはチケットを購入する時に3種類の座席クラスから選択する必要がある。
えなねこ「11時20分のアユタヤ行きの電車をくれたまえ。」
切符窓口「座席のクラスはどうする?日本人だがら一番良い席にしておくね。」
えなねこ「ちょっとまった。詳しく話を聞かせたまえ。」
※座席ランクを指定しないと一番運賃の高い席の切符を買わされるので注意。
タイ国鉄にはSpecial Ex(超特急)、Express(特急)、Rapid(快速)、Ordinary(普通)の4種類がありこれらは電車の速さの他に電車自体のグレードを意味する。
そしてこの列車の中に座席のグレードがある。
それが1st, 2nd, 3rd と呼ばれる。(日本語では1等席、2等席、3等席)。
さらにこの1st, 2nd, 3rd席にエアコン有り、無しによって運賃は1.5倍ほど異なる。さらにさらに、ここから寝台席にするのかをチョイスする必要もある。寝台は基本2段式ベットになっていて上段、下段とここでもまた料金が異なる。下段の方が上段と比べて料金は11%ほど高くなる。
しかし、エアコン有り、無しのチョイスや寝台などのチョイスは全ての電車で、できるわけではない。上の図に注目。左側ランクの低いOrdinary(各駅停車)は3等席や2等席があっても寝台席はない。
逆にランクの高いSpecial Ex(超特急)には3等席は無く2等席はエアコン付きの席しかないので3等席に座りたくても選ぶことはできない。
さらに
上の表はランクの低いOrdinary(各駅停車)のAとBを比較したものである。同じランクの電車なのに用意されている席は同じとは限らない。要は電車のランク関係なしに全ての電車によって選べる席(用意されている席)は異なるということである。統一感はゼロ0である。
じゃあ、どうやって選べばいいの?
こうやって選べば良い。
タイ国鉄公式のホームページがあり自分の理想の電車の時刻を調べることができる。さらに座席のイメージ写真も搭載されているので思い描いた旅の理想を大きく外す事はない。このタイ国鉄のホームページの使い方を説明していきます。これはタイ国鉄に乗る上で必須となるので要チェック。
タイ国鉄公式ページにアクセスする。
出発地。目的地を選択する。例として
出発駅:バンコク駅
目的地:アユタヤ駅
入力するとバンコク駅からアユタヤ駅まで行くことのできる電車の出発時刻や到着時間などが表示される。ここで注目したいのがTypeである。

さきほど説明したのようにタイ国鉄には4つのグレードの電車があり、自身の思い描く理想によって乗るべき電車は変わってくる。その理想は2つに分かれる。

理想その1、ローカルこそが至高だ!

タイ国鉄に乗って見たい!という人のほとんどが東南アジア独特のローカル感を味わいたいと思っているはず。
冷房もない列車の窓を全開に開けて鉄道からの景色を眺め時には地元タイ人との交流なんかも楽しむ。日本ではない異国の国タイランド。言葉も違えば文化も違う。どこか孤独だがロマン溢れるローカルな鉄道の旅。。。
理想その2、清潔、快適な環境こそが至高!
綺麗なシートにエアコン付きで日本と変わらないような環境の列車に乗りたいザマス。という人はタイ国鉄を利用するメリットはない。ミニバンなどの乗り合いバスやタクシーで移動した方が早いし、快適なのは間違いない。
逆にローカルこそが至高!と張り切ってタイ国鉄に乗ったものの列車のランクを理解していないがために強制的に綺麗なシートで冷房の効いたザマス席になってしまったという人も多いのではないでしょうか。こんなはずではなかった。
る〜 るるるる〜 る〜♪
るるる〜♪
(タイ国鉄の理想)列車の窓からは東南アジア独特のカオスな風景。電車の座席では現地タイ人と触れ合い、時には扉のない列車の間から景色を眺めるワクワクドキドキの嬉し恥ずかしな旅物語。
るるる〜♪ るる〜♪
頼れる人は誰もいない。自分自身だけ。そんな過酷でちょっぴり孤独な旅。
るるる〜♪るる〜♪
と、なるはずが。
列車を少しでもチョイスミスするとローカル感は皆無の外人無双となる。タイにいるはずなのに聞こえてくるのは英語ばかり。
ha! ha! ha!と片手にコーラ、右手にはプリングルスを抱え白人様達が優雅に乗車する光景。しまいにはピザを食っている者まで現れる始末。
現地タイ人との会話を楽しむ以前にタイ人が一人もいない。こういった失敗をしてしまった人も少なくないはず。タイ国鉄の公式サイトで事前に確認しておくことで、こういった理想とはまったく違う旅になってしまう事を防ぐ事ができる。
タイ国鉄公式サイトで事前に時刻確認と電車の座席をしっかりと確認する必要がある。バンコク駅からアユタヤ駅までの検索結果の中から列車のグレードを示唆するTypeを意識する。
えなねこはタイ国鉄はローカルこそが至高だ!と考えているので下から2番面のランクであるRapid(快速)のTrain Number135番をチェックすることにした。
上の時刻表の画像赤○のCheckをクリックすれば座席の写真と料金などの詳細情報が確認できる。
Train Number135を
Check!
このTrain Number135番の列車の全座席タイプが写真付きで表示される。
この検索結果からわかる事
135番列車にはTherd Class(3等席)45Bバーツの席とSecond Class(2等席)65Bバーツの座席がある。1等席やエアコン付きの座席は存在しないので、この2パターンから選んで乗車する必要がある。
[バーツ]
そして謎なのが赤枠に書かれた料金。これは一番列車ランクの低いOrdinary(各駅停車)の3等席の料金である。つまり一番安い運賃が表示されている。
えなねこは今回、下から2番面のランクであるRapid(快速)をチョイスしたので快速料金がプラスされ緑枠に提示されている運賃となる。そういう事である。
タイ人は運賃無料!
一番列車ランクの低いOrdinary(各駅停車)タイプの列車を探していると運賃の場所にฟรีとタイ語で書かれた謎運賃が確認できることがある。これはฟรี=Free と書かれていて無料という意味である。
タイ人は無料(2等席)。我々外国人は上の画像でいうと35Bバーツ(2等席)運賃が発生する。なのでタイ人はOrdinary(各駅停車)を使って無料でタイ全土を移動することができる。
タイ国鉄公式ページ
切符と時刻表マップの見方
今回はバンコク駅からアユタヤ駅まで行く。上の地図ピンク枠で確認できる通りバンコク駅〜アユタヤ駅は6駅である。
切符に書かれているのはTRAIN No.209。11:20分発車で到着時刻13:04分ということが切符にも書かれているし、タイっ子から貰った時刻表マップでも確認できる。切符のシートナンバーに関しては今回は自由席のため空欄になっている。[the_ad id=”13202″]
バンコク駅からタイ国鉄の電車に乗るタイミングは、だいたい1時間30分に1本程度と考えるのが妥当。寝台列車に乗車したいとなると1日に1,2本程度しか乗るタイミングはない。うっかり乗り遅れたら笑えないので注意。
そして注目したいのが黄色の枠。9番トレインと3番トレインは黄色枠の駅に停車しない。つまり通過する。
アユタヤなどメジャーな駅なら問題ないが上の画像のようにRangsit駅、Bang Pa-ni駅のようなマイナーな駅で降りたい場合は各駅停車を選んで乗車する必要がある。そのため1日に出ている列車の本数はかなり限られてくる。
まとめ to 捕捉
タイ国鉄のローカル感を存分に味わいTHE東南アジアという旅を望むのであれば列車グレードの低いOrdinary(普通)かRapid(快速)のグレードを選択する必要がある。
バンコクからタイ北部の都市チェンマイまでタイ国鉄を利用し目指すとなると、個室の1等席で1953バーツ。最低ランクの寝台でも491Bバーツ必要になる。遅延なく最速で13時間。
9割以上の確率で車両故障や事故などのトラブルで時間通りに到着することはない。
[バーツ]
バンコクから飛行機(エアーアジア)を利用すると時期にもよるが1800Bバーツ程度の事が多い。フライト時間は1時間10分程度。この差を見るとタイ国鉄は移動手段としてはうんこレベルだということがわかる。あくまでもローカル感を味わうためのアトラクションだと考えるべき。
さらに寝台列車では残虐な事件も発生している。女性には間違いなくオススメしない移動手段となる。タイは東南アジアで最高に治安が良いが日本と同じノリで行動するのは絶対にNG。
日本で女性が被害に遭っても命は許しくれるがタイ含め海外ではそう甘くない。命までもが余裕で狩られる。襲われたらセットである。THE東南アジアどころかTHE ENDである。
寝台列車で起きた残虐事件って何?←解決
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