バンコクのBTSアソーク駅から1駅離れたプロンポン駅近くにはベンチャシリ公園という大きな公園にえなねこは来ていた。時刻はすでに18:00。バンコクはこの時間からようやく太陽が沈み始める。
公園を見渡すとマラソンをする人やタイのjkやjcといった学生のカップルがいちゃついている。うむ。今日も平和だ。
鳩は日本もタイも変わらず世界共通で厚かましい。日本では珍しい白色の鳩も結構いたりする。おそらくタンブン(徳を積む)として寺院の前でカゴに入った白い鳩を野に放つイベントのために売られてる鳩が見事野生化し、その鳩が交配されて白鳩の混じった雑種鳩が多いのだろう。
そして公園の池を覗くと一匹のカメがこちらに泳いできた。おそらくこの池のカメに餌を与える人が多く、人影に反応してよってきているのだろう。
日本のカメとは違ってサイズもでかい。さすが本場タイのジャングルパワーである。生き物、植物すべてがイキイキと絶好調のご様子。
カメを指でつついたりしてしばらく遊んだ後、ふとアソーク駅方面(ソイカウボーイのあるエリア)を眺める。今日も南国の国バンコクはゆっくりと時間が経過しようやく太陽が沈もうとしている。そろそろ帰ろう。沈みゆく太陽を眺めながら心でそうつぶやいた。
ベンチャシリ公園から歩いてすぐにあるプロンポン駅まで歩いてる途中に、違和感を感じた。
カメはマクロスしたから2匹に増えたんでしょ?鳩だって同じだ。さらに白い鳩なんて一度人間に捕まり鳥かごに入れられた絶望的状況から奇跡的に野に再び放たれ命拾いをした。その上マクロスまで果たし子孫反映までこなしたんでしょ?それに比べて自分はどうなんだ!いったい自分は何をしているんだ。
この時!
えなねこの心に眠る炸裂魂に火がついた。
プロンポン駅周辺には密かにバンコクでも指折りの変態スポットとなっている。普通じゃないオプションのあるマッサージ屋を中心に日本人カラオケ(キャバクラ)やタイっ子をペイバーできるバービアが数多くある。
えなねこはすでにこのマッサージ店が多く集結するソイ(小道)を歩いていた。マッサージ屋の店の数は無限大。どこに何という店があるのか把握することは困難。ピン子が導くがままに突き進む。
プロンポン駅周辺で特にマッサージ店が多く集うエリアを大きく分けると4エリアに分けることができる。ソイ22エリア、ソイ29,31エリア、ソイ33エリアと回ったが、料金がバカ高い店や好みのタイっ子がおらず苦戦を要した。
残るはソイ24.26エリア。このソイ24.26付近はプロンポンの中でも最も多くマッサージ屋が集結している場所である。
ソイ24に入りマッサージ屋があれば立ち止まり。ピン子をタイっ子の方に向け心で直接ピン子に問いかける。
えなねこ
「いる?」
ピン子
「いない。」
ピン子は首を横に振るばかりで、ピン子の納得がいくタイっ子は見つからない。そして再び新たなマッサージ屋を求め路地という路地はすべて突き進む。
公園のハトやカメでさえもパートナーを見つけ出し見事に炸裂できているのに、自分はなかなか炸裂ができない。しかしここで諦めれば公園にいた彼らに笑われてしまうだろう。そう思うとここで飽きらめる訳にはいかない!自分にだってプライドがある!再び路地を突き進む。
むむっ!あれは!
ある路地に入るとチェリーが2個並んだマークのマッサージ屋の看板が目に映る。なんともいかがわしく下品な。サラッととんでもねぇ看板ぶら下げてやがるぜ。しかし!ここで閃くのであった。
そうか!
そういうことか!
このチェリーの看板はえなねこに気づかせてくれた。極意というのか言葉でいい表すことのできないパワー、力。公園にいるハトやカメ達がどのように炸裂させたのか答えがわかったような気がした。
極意を極めたえなねこはソイ24の通りを突き進む。
えなねこの歩く反対側の路地に大量に何かがある。雰囲気からして今求めているものに違いない。焦る気持ちを抑え、車が通りすぎるのを待って道路を渡る。
この路地には6店舗ほどマッサージ屋が隣接していたが迷うことなく一番奥にある店舗に入った。ピン子様のおもしべしである。この店に感じるものがある。スターウォーズで言えばフォースのようなものに近い。
えなねこ
ババア。いくらだ?
ババア
メヌゥー。アリマス。
そう言うとババアは慣れた手つきで棚からメニューを取り出し机に広げた。

いろいろとメニューが書かれている。上から下にかけて料金が高くなっていく。一番上の1000Bバーツはオイルマッサージではないので論外。えなねこはオイルマッサージこそが至高であると考えている。
次の1100Bバーツからはオイルマッサージとなる。しかし一番料金の高い1300Bバーツと比べるとオイルに匂いがついただけの差である。これは間違いなく1100Bバーツのコース一択!
タイっ子は補正しまくったパンフレットに映る顔写真の中から選ぶようだ。これでは選びようがない。そこでババアに実物を見せろとお願いしてみた。すると迷うことなくババアは了承し歯茎を出しながら叫び部屋の奥にいるタイっ子を呼び出した。
奥から日本のjkの制服のような服を着たタイっ子が現れた。うむ。ババアだがプロンポンエリアで1100Bバーツで炸裂できるのであれば許せるレベルだ。さらに1時間のマッサージ付きでフィニッシュ付きということを考慮すればパタヤよりも安いのでは?と、ここでマッサージのコスパの良さに気づく。ピン子をタイっ子の方に向け最終決断を委ねる。
えなねこ
「どう?」
ピン子
「いいよ。」
ついにピン子がokを出したのだ!よしっ!この娘に決めた!それを聞いたババアはよしきたっ!といった感じで張り切りを見せた。料金は先払いでえなねこは2000Bバーツ支払う。
ババアは指をペロッと舐め釣り札を数え900Bバーツのおつりをえなねこに手渡した。

うふふふっ。こっちよ〜ん☆
タイっ子がマッサージを施術する部屋まで案内してくれる。建物は比較的新しくしっかりした作りの個室が複数あった。
部屋にはマッサージの施術を受けるベットに綺麗にマキマキされたタオルが置いてある。さらに灰皿もあり喫煙可能のようだ。喫煙をするダンディーな紳士はきっとみ右手に葉巻を持ち左手はタイっ子の頭をなでなででもしながら施術を受けるのであろう。ベットのすぐ隣にシャーワー室がある。
シャーワー室は防水のビニールのカーテンで仕切られているだけなのでシャーワーを浴びている時も置いてある自分の荷物や財布を常に監視できた。
カーテンの隙間からタイっ子何してんだろう?と様子を伺うと人差し指を器用に操り鼻をスクリュードライバーしていた。タイっ子はひたすら鼻をほじり続けるので何してるのー?と気づいてないフリをしてタイっ子に話しかけたが鼻いじりをやめることはなかった。
シャワーを浴びカーテンを勢いよく開けた。するとタイっ子は鼻をほじりながらベッドにうつ伏せに寝るように指示をした。
うつ伏せの状態なので首を動かして見える視界はベットの下だけである。まずはオイルを身体に塗りたくり施術をしてくれる。これはマジもんのマッサージで身体をほぐし回復効果がある。
マッサージをしている最中もいつくるの?ねぇ。いつスペシャルは発動するの?とワクワクのドキドキものであった。マッサージは30分ほど続いた。

次に仰向けになるように指示される。ここで恥ずがしがっていてはサムライ紳士として失格である。
堂々とした態度で豪快に足もおっぴろげて仰向けになった。ここでポイントなのは腕もこの画像イメージのようにしっかりと広げること。ありのままの自分をすべてさらけだすのです。
こういった普段、日本では決してできない束縛間を解放し自分に素直になることで、よりピン子を円滑に炸裂させることができる。えなねこはそう考えている。
うむ。感じるぞ!大地を感じる!
えなねこは静かに瞳を閉じた。
大地の感触。
心地よい風。
この時えなねこの意識はすでに別次元にあった。どれくらいの時が経ったのだろう。日常や常識を取っ払ったこの環境。日本のストレス社会とは無縁のこの空間。
考えることすら必要ない。この間もタイっ子によるオイルマッージの施術は行われているのだろう。
そして刻は満ちた!
びゅるびゅるー!
お花畑から舞台は一気に急変し、遥か彼方の銀河系に放り込まれたのである。
うふふっ☆
えなねこの意識はまたマッサージ屋のベットの上に戻る。
タイっ子「いっぱい出たね☆」

店を出ると日は完全に沈み真っ暗になっていた。
さあ。帰ろう。
プロンポンマッサージの場所・詳細
プロンポンエリアはざっくりと4つのエリアに分割することができる。
ソイ29、ソイ31
プロンポンエリアの中でも最も最弱。マッサージと日本人カラオケが4、5店舗あるのみ。スルーしても問題なし。Googleマップで確認する
ソイ33
日本人カラオケとマッサージ屋が30店舗ほどある。日本人街なので多くの日本人と鉢合わせる。Googleマップで確認する
ソイ22
この通りにはバービアとマッサージ屋、そして日本人カラオケ屋が2、3店舗存在する。バービアが密集するクイーンズプラザもこのソイ22の通りにある。Googleマップで確認する
ソイ24、ソイ26
マッサージによるマッサージのためのエリア。プロンポンエリアというよりバンコクで最もピン子炸裂マッサージ屋が多いエリアとなる。プロンポンにマッサージを求めにきた紳士は大抵このエリアで炸裂を果たす。Googleマップで確認する
ピンクマッサージの料金相場
言い値は全部で1500Bバーツという提示が多いが簡単に1000Bバーツまで下がる。タイっ子がマッサージの値段表を見せてくるがこの値段に600Bバーツのレディー料金が上乗せするという店が多いので注意が必要。ピン子炸裂とマッサージすべての値段をしっかりと確認することが必要となる。
タイっ子の洋服は基本は着たままで施術を受けることになる。追加料金が必要になるのであらかじめサービスはどういったものがあるのかも確認する。施術中にも交渉できる。経営者が日本人のマッサージ屋で2500Bバーツなどふざけた価格設定の店も多々ある。
店内に入ると逃げられない状況をつくってくるのでなるべく店外で客引きしているタイっ子の中から選ぶのがスマート。それに加え絶対に写真のみで選ばないこと。実物のタイっ子から選ぶようにしましょう。
BTS路線図マップ
プロンポンエリアのマッサージ屋への最寄り駅は高架鉄道BTSプロンポン駅(Phrom Phong)となる。プロンポーン駅はゴーゴーバーで有名なソイカウボーイのあるアソーク駅から1駅離れた場所である。
なのでアソーク駅近辺からならタクシーやバイクタクシー簡単にいくことができる。アソークからバイクタクシーを利用の場合は50Bバーツ以内が相場。この近辺は道が混み車の間を縫うようにして走行するためカバンなどの紐がひっかからないように注意が必要。複数人ならタクシーを利用するのがオススメ。BTSより安くなる。
[最後ナイトスポット]